【中国ビジネス最前線】雷軍氏が語った「最も困難な時期」──沈黙の裏に見えるXiaomiの今
おはようございます。中国・深セン在住の吉川です。
本日、5月10日(土)にこのニュースレターを書いていますが、ちょうど2019年の同じ日に深センへ移り住んだことを思い出しました。というわけで、今日から深セン生活7年目に突入です。とはいえ、実はこのニュースレターが皆さんのお手元に届く頃、私は深センにはおらず東京に滞在しています。1週間ほどの滞在になりますが、お時間が合う方はぜひお話しましょう。中国の最新ガジェットをたくさん持ってきているので、ちょっとした披露会もできると思います。笑
さて、今回のテーマもまたXiaomiです。「またXiaomiか!HuaweiやVIVO、OPPOも取り上げてよ」と思われるかもしれませんが、どうかご容赦ください。Xiaomiファンとしては、このくらいの頻度がちょうど良いのです。
というのも、中国の大手テクノロジー企業Xiaomiの創業者であり現CEOの雷軍(Lei Jun)氏が、個人的な心境を明かしたSNS投稿が中国国内で大きな注目を集めています。
雷軍氏の投稿によれば、過去1ヶ月余りはXiaomiを創業して以来「最も困難な時期」であり、精神的に落ち込んでいたといいます。
これまでソーシャルメディアを通じて常に積極的に発信を続けてきた雷軍氏が、突如として長期間沈黙し、その理由を率直に語った今回の出来事は、多くの人々に驚きをもって受け止められました。

「気分が落ち込んでいた」雷軍氏の正直な告白
雷軍氏は中国版Twitterである微博(Weibo)にて、「この1ヶ月余りは創業以来最も困難な時期だった」と語り、自らの気分が落ち込み、いくつかの会議や出張の予定をキャンセルし、ソーシャルメディアでの交流も控えていたと明かしました。
これまでどれほど多忙であっても、積極的な情報発信を怠らなかった雷軍氏にとって、このような「沈黙」は極めて異例です。それだけに、今回の投稿はXiaomiファンをはじめ、業界関係者の間でも大きな話題となりました。
背景にある自動運転事故と規制強化
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- 中国ビジネス界における異例の告白
- 経営者であり、インフルエンサーでもある雷軍氏
- Xiaomiが直面する二つのフロント:スマホとEV
- 中国テック業界の変化を象徴する発言
- 再始動の兆しと今後への期待
- 変わりゆく中国ビジネスの象徴として
- One More Things:深セン視察、急増中です。
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