深センのロボット展示会が変わった─500社が集まった現場で見えた、日本企業が今すぐ考えるべきこと

今年のFAIR plusは、昨年とは空気が違いました。歩く・走る・踊るロボットへの歓声は変わらずありつつも、来場者の視線はサプライヤー、量産、誰と組むかという「産業の現実」へと確実に移っていました。500社が集まった会場を歩きながら感じた中国ロボット産業の変化と、日本企業にとってのリアルな示唆をお届けします。
吉川真人 2026.04.27
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おはようございます。中国深セン在住の吉川です。

4月の深センはすっかり夏の気候になってきました。先日、半袖で展示会を歩いていたら、会場内の冷房が強烈すぎてちょっと体調を崩しかけました。深センの展示会あるあるです。上着は必ず持っていくべきだと、毎年このタイミングで思い知ります。

さて今回は、4月22日から24日にかけて深圳会展中心で開催された「FAIR plus 2026 机器人全产业链接会」の現地レポートをお届けします。ロボット産業の全サプライチェーンを集めた展示会で、LogiMAT China 2026との同時開催でもあります。私自身、昨年も参加していますが、今年は会場の空気が明らかに変わっていました。一言で言えば、**「見る側の目線が変わった展示会」**でした。

規模が倍になって、参加者の「目線」も変わった

まず数字から整理します。昨年の展示面積は約7,500平方メートルでしたが、今年はおよそ15,000平方メートルへと倍増。出展企業数も210社超から約500社規模に拡大しました。

ただ、本当に重要なのは単なる規模の話ではありません。

今年の展示会で最も気になったのは、来場者の「見方」が変わっていたことです。昨年は、UnitreeやUBTECHのような有名な完成機メーカーの前に人が群がり、ロボットが歩く・走る・ダンスするのを見て「すごい」と言って帰る、そういう空気がどこかにありました。

今年もその熱気は残っています。でも今年は、それと同時に、完成機を支えるサプライヤー側、例えば関節モジュール、センサー、制御システム、AI、量産支援の企業に足を止めて話を聞いている人が、明らかに増えていました。

「この関節はどのメーカーが供給しているのか」「センサーの精度はどこまで出るのか」「量産体制はどうなっているのか」。そういう問いを持ちながら会場を歩いている人が増えていた。見ている側の解像度が一段上がっていた、というのが正直な感想です。

出展企業の4分の3は「裏側」の会社だった

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続きは、3955文字あります。
  • 会場で一番増えていたのは「ロボットハンド」だった
  • 「単独で目立つ」より「誰と組むか」の展示会になっていた
  • 「デモが美しい」だけでは評価されなくなってきた
  • 中国企業が日本市場に「本気」になっている理由
  • 日本企業が今すぐ考えるべきこと
  • 筆者プロフィール

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