【現地レポート】世界初!Kickstarter公式「INNO」旗艦店が深センに誕生。DTCブランドが仕掛ける「体験型リテール」の未来とは?
おはようございます。中国深セン在住の吉川です。
今月は日中関係が日に日に悪化しており、まるで2012年を思い出します。当時日中学生会議で広州にきており、眼の前で反日デモが起こり、現地の学生からは日本語を話さないようにと忠告を受けたことがあります。深センに来る予定だった方が渡航を控えるようになるのも時間の問題な気がします。
さて、今回は先日ここ深センで開催された、あるオープニングセレモニーの様子をお届けします。それは、クラウドファンディングの雄「Kickstarter」とコラボレーションしたフラッグシップストア「INNO」のメディア交流会です。
実はこの会場で、私は久しぶりに「日本人インフルエンサーです!」というアピールをしてきました(笑)。普段はビジネスマンとして動いていますが、こうして現地のメディアや関係者に「日本のビジネスパーソンに向けて情報発信をしている」と伝えると、想像以上に歓迎され、今の中国が海外、特に日本との繋がりを求めていることを肌で感じました。
今回は、ガジェット好きにはたまらない、そして小売や新規事業を考える経営者にとってもヒント満載のこの「INNO」について、深堀りしてお伝えします。
1. 深セン視察の必訪スポット誕生。「INNO」とは何か?
今回訪れた「INNO」は、ただのガジェットショップではありません。Kickstarterなどのプラットフォームで資金調達に成功した、尖った製品たちが一堂に会する「体験型ショールーム」であり、同時に「クリエイティブの実験場」でもあります。
場所は深センの中央公園に隣接する一等地。運営側が「深センのフィフス・アベニュー(NYの5番街)のような場所にしたい」と語る通り、非常に洗練されたエリアです。