ラオックスを傘下に抱える蘇寧グループ破産再建—多角化と巨大債務の果てに
中国経済界を揺るがす最新動向を詳しく解説します。
おはようございます。深圳在住の吉川です。いつもニュースレターをご愛読いただきありがとうございます。本日は皆様に特別なご報告があります。
2月8日、中国時間午前9時10分、娘が無事に誕生しました!ついに私も父親になり、新たな人生の目標ができた気がしています。これからは娘に恥じない生き方をしながら、より一層精力的に活動していこうと決意を新たにしました。
本来なら、こんな私事にちなんで皆様にも明るいニュースをお届けしたいところですが、最近の中国では明るい話よりも「DeepSeek関連」か、もしくは「暗いニュース」が目立ちます。今回も残念ながら後者の話題を取り上げざるを得ません。
蘇寧グループが破産再建手続きへ—日本で言えばヤマダ電機が破産申請するような事態
2025年2月7日、中国小売業界の巨大企業「蘇寧グループ」が、正式に破産再建手続きに入ったとのニュースが飛び込んできました。全国企業破産再建案件情報網が報じたもので、これは日本で言えば、ヤマダ電機が巨額の負債を抱えて破産を申請するような、非常に衝撃的な出来事です。この報道は瞬く間に中国経済界に波紋を広げています。
かつて家電販売の成功によって栄華を極めた蘇寧グループ。しかし、同社はその後、不動産やスポーツ、物流、ベンチャー投資といった多角化戦略を積極的に展開しました。しかし、その拡大路線が裏目に出てしまい、経営が破綻。膨大な負債と不良資産を抱え、ついに再建手続きを余儀なくされたのです。
なぜ蘇寧はこのような状況に陥ってしまったのか。そこには急速な事業拡大、過剰投資、そして財務管理の甘さという複数の要因が複雑に絡み合っていました。今回は、同社の経営崩壊の原因を財務状況や市場環境の変化とともに詳しく掘り下げていきます。
蘇寧の失敗から、今の中国ビジネス界が抱える課題が浮き彫りになるかもしれません。
続きをぜひご覧ください。
この記事は無料で続きを読めます
- 【蘇寧グループの財務状況】
- 【事業の多角化と負け戦の投資の影響】
- 【オフライン市場の変化—京東やシャオミの戦略】
- 【家電量販店の課題—体験型スペース化】
- 【まとめ—再建の課題と未来への展望】
すでに登録された方はこちら