【中国テックトレンド】人型ロボット実用化を阻む「5つの壁」とは? 中国トッププレイヤーたちが挑む技術的突破口
おはようございます。中国深セン在住の吉川です。
今日は、「人型ロボットの実用化を止めている5つの技術的な壁」と、それを中国企業がどう乗り越えようとしているのかを整理してお届けします。
というのも、12月4日にロボットメディア「ロボスタ」さん主催のセミナーで、中国のヒューマノイドロボットについてお話しすることになりました。その準備のために改めて産業全体をリサーチし直したところ、これまで点で追っていた情報がどんどん線でつながり、「誰がどこを狙っているのか」がかなりクリアになってきています。
深センの圧倒的なサプライチェーンとエコシステムを見ていると、「この力を日本の社会課題にどうインストールするか」という妄想が止まりません。日本で問題になっている熊被害を防ぐためのパトロールロボットや、介護現場の負担を劇的に下げる支援ロボットなどを、日本の現場ニーズに合わせて届けることができれば、本当の意味での日中連携の価値が立ち上がってくるはずです。
今回は、その前提として「人型ロボットが直面している5つの技術的課題」を、できるだけ現場感を意識しながら整理してみます。
人型ロボット開発における「5つの技術的障壁」
まず、押さえるべき5つの壁は次のとおりです。
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- 運動制御とバランス:「転ばない」ことの凄まじい難易度
- 2.感知と認知:指示待ちロボットからの脱却
- 3.巧みな操作:卵を割らずにハンマーを振る矛盾
- 4.エネルギーと動力:1時間しか働けない労働者
- 5.ハードウェアプラットフォーム:高級車並みの価格をどう下げるか
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