ロボットは、まず中国で試す? 日本導入の前にPoCを回すという選択肢
おはようございます。深セン在住の吉川です。
先日、日本のある大手企業の方とロボット導入について話していたときに、なるほどなと思った話がありました。
「日本国内でロボットを導入したい企業は増えている。ただ、日本企業は事例を重視するので、いきなり日本で導入するのではなく、まず中国で一度事例を作って、それを日本へ展開する方法もあるのではないか」
確かに、この方法はかなり合理的だと思いました。
中国では毎週のように「人型ロボットを数百台受注!」「工場への導入が決定!」「量産開始!」といった勢いのあるニュースが出てきます。一方で、実際のロボットはまだ決して安い設備ではありません。
機種によっては自動車を1台買うのと大きく変わらない金額ですし、日本企業がカタログやデモ動画だけを見て、いきなり何百万円ものロボットを購入するのは現実的ではありません。
それなら、まず中国で借りて、実際の工場や物流現場に入れてみる。必要であれば二次開発を行い、本当に使えるのか、投資対効果が合うのかを確認する。そこで事例を作ったうえで、日本の現場でも改めて検証するという順番は、十分あり得ると思います。
ちょうどそんなことを考えていたタイミングで、中国国内でロボットのレンタルや二次開発を手掛ける中億集団とご縁があり、深圳の本社を訪問させていただきました。
訪問前は、私も「ロボットを販売したり貸したりしている会社なのかな」くらいに考えていました。しかし実際に話を聞いてみると、面白かったのはロボットそのものよりも、ロボットを企業が実際に使える状態にするための仕組みでした。
今回は、中億集団で見てきたレンタル、PoC、二次開発、複数メーカーのロボット管理などをもとに、「中国で先に試してから日本へ持ってくる」というロボット導入の可能性について考えてみます。
ロボットを作るのではなく、「使える状態」にする

中億集団は、Unitreeのように人型ロボットを開発するメーカーでも、PUDUのように配送・清掃ロボットを開発するメーカーでもありません。
さまざまなメーカーのロボットを扱い、レンタルし、必要に応じて改造し、建物設備やネットワークにつなぎ、導入後の運用や保守まで支援しています。
訪問前は、私も「ロボットの販売やレンタルをしている会社なのかな」くらいに考えていました。しかし、実際に見てみると、むしろ面白かったのはロボットそのものではなく、「ロボットを現場で使える状態にする」部分でした。
中億集団はもともとIoTを得意としてきた会社です。2016年に設立され、AIoTクラウド、通信、スマート端末などを手掛けてきました。同社は現在、セルラーIoTで1.3億台超の端末、ロボット関連で130万台超へのサービス提供実績があると公表しています。
もちろん、これらは同社による発表値として見る必要があります。ただ、大量の機器をネットワークにつなぎ、クラウドから管理してきた会社が、その対象をロボットへ広げてきたと考えると、現在の事業は理解しやすくなります。
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- PUDUのカメラを動かす。実装は意外と地味
- ロボットが増えるほど「ロボットを作らない会社」が必要になる
- 「中国で一度試す」は日本企業にとってあり得るのか
- 「買う前に借りる」がもっと普通になるかもしれない
- 中国のロボット競争は「作る」から「使う」へ
- RobotWorksについて
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