HONOR Robot Phoneはなぜ9,999元でジンバルを載せたのか
おはようございます。中国深セン在住の吉川です。
8月19日から23日まで、北京経済技術開発区の北人亦創国際会展中心で世界ロボット大会(WRC 2026)が開かれるため、私は18日の夜から北京にいます。北京市の科技系公式サイトによると、今年は出展企業300社超で前年比36%増、展示品2,000件超、初公開の新製品150件超という規模になる見込みです。
先に宣言しておくと、来週号のネタはWRCでほぼ確定です。会場で見たものと、展示ブースで実際に聞いた話を持ち帰ります。
その前に、今週どうしても取り上げておきたい製品があります。
8月12日にHONORが広州で発表した「HONOR Robot Phone」です。
正直に言うと、久しぶりに「これは欲しい」と思ったスマートフォンでした。
深圳の店頭ではまだ実機に触れていません。発売は8月18日なので、今回は発表内容と公開情報をもとに書いています。
それでも、ここ数年の新型スマートフォンを見てもほとんど買い替えたいと思わなかった私が反応しましたが、それはなぜなのか?
調べていくと、単なる変わったスマートフォンというより、現在の中国ハードウェア産業を考えるうえで面白い製品に見えてきました。
9,999元のスマートフォンに、なぜ「動くカメラ」を載せたのか
HONOR Robot Phoneは、12GB+512GBモデルが9,999元、16GB+1TBモデルが12,999元。
8月12日20時30分から予約販売が始まり、正式発売は8月18日10時08分です。
ちなみに10時08分という少し変わった時間にも中国らしさがあります。
中国では「8」が「発財する・繁栄する」という意味の「発」を連想させる縁起のいい数字として好まれます。特に商売では「8」を価格や発売時刻に入れるケースをよく見かけます。
Robot Phone最大の特徴は、カメラ部分そのものが物理的に動くことです。HONORはこの構造を4自由度の可動機構として説明しており、撮影時には三軸の機械式ジンバルとして機能します。人の顔や被写体を追従しながら、カメラ部分そのものが向きを変えます。
HONORによると、内部構造を大幅に小型化し、ジンバル駆動用の小型モーターについても、ロボットの多指ハンドに使われるモーターと比較しながら、小型化やトルク密度の向上を説明しています。
ここが、私がこの製品を単なるスマートフォンの話として見ていない理由です。
カメラは2億画素のメインセンサーを搭載し、4K/120fps撮影にも対応。
ARRIと共同でLogC3カーブや11種類のARRI Lookを搭載しています。
一方で、本体重量は248g、厚さは約9.59mm。
最近のスマートフォンが競ってきた「薄い・軽い」とは逆方向です。
それでもHONORは、9,999元という旗艦モデルにあえて機械的な可動部を入れました。私は、この選択そのものが現在のスマートフォン市場をよく表していると思っています。
中国のスマートフォン市場は、5四半期連続で縮小
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- 折りたたみだけでは、もう「新しさ」を独占できない
- 「ロボットのモーターがスマホに入った」と断定するのは早い
- Robot Phoneで、本当に調べたいのはここから
- AI機能は、まだ評価を保留したい
- 日本企業にとって重要なのは「Robot Phoneを買うか」ではない
- 最後に
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