中国人移住の実態と日本の恩恵:移民の背景と現実を冷静に考える
おはようございます。深セン在住の吉川です。実は人生で初めて日本に法人を登記しました。Xで知り合った司法書士の方のご協力をいただいたおかげで、深センにいながら登記ができるので非常にスムーズでした。どのような事業を行うのかは今は秘密ですが来年の早いタイミングで告知させていだきますね。
さて、会社登記にも関連してきますが、最近、中国人の日本移住に関する話題が国内外で注目されています。SNSや広告では、「低コストで家族全員が日本に移住できる」というメッセージが広がり、特に会社を登記及び経営管理ビザを活用した移住手段が人気を集めています。日本国内でも、中国人移住者が日本社会にどのような影響を与えるのか、多くの議論が巻き起こっています。

日本での留学や仕事を前提としておらず、日本に会社登記することを前提とした合法的なプロセスを踏むようです。日本の無料の公立教育や医療、介護の福祉制度を享受できることか売り文句になってる
私は現在、中国・深圳に住んでいるため、日本に移住する中国人と同様の立場にあります。そのため、中国人の日本への移住に対しては必ずしもネガティブに捉えていません。むしろ、日本を選んで移住しようとする中国の人々に対しては、ポジティブな印象を持っています。過去には日本と中国の間に負の歴史があったことは事実ですが、今となっては日本を移住先として選んでもらえること自体、誇らしいことだと思っています。
移民という言葉には、特にヨーロッパの事例から、治安の悪化や社会負担の増加といったネガティブなイメージがつきまといがちですが、今回はその一面だけでなく、中国から日本への移民の背景や性質が持つ別の側面に焦点を当てたいと思います。中国と日本の歴史的な背景を考慮しつつも、むしろ日本にとってプラスの側面をもたらす可能性を秘めていることが理解されつつあります。今回は、特に中国人移住の背景、彼らが日本を選ぶ理由、そして経営管理ビザを通じた移住の実態について詳しく掘り下げていきます。
なぜ中国人は日本への移住を選ぶのか?
1. ゼロコロナ政策による中国政府への不信感
中国での移民需要が急増した背景には、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた中国政府の「ゼロコロナ政策」が大きな影響を与えています。この政策は、厳格なロックダウンや移動制限を伴い、多くの中国人の生活を直撃しました。特に上海では長期間にわたるロックダウンが実施され、市民の自由が著しく制限されました。このような経験を通じて、多くの中国人が政府への信頼を失い、「次にゼロコロナが発生したら、また自由を奪われるのではないか」という不安を抱くようになりました。
この不安が、特に2022年以降、移民コンサルティングへの問い合わせの急増を引き起こす要因となり、特に上海を中心に「安全な第二の選択肢」を求める人々が移住先として日本を選ぶケースが増えています。

2. 中国国内の資産管理リスクと海外移住の動機
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- 日本を選ぶ理由:地理的・文化的要因と社会的魅力
- 経営管理ビザの役割と実態
- 既存企業の買収と投資の活用
- 日本社会への貢献と課題
- 課題への対応と移住者との共存
- 結論:移住者との共存を考える
- One More Thing: 中国ビジネストレンドコミュニティのご案内
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